オーディオの話


ボンママの音響システム2

今回のアンプ製作にあたり
 今までの集大成という意味で作成を開始しました。
 これまでのアンプと違いパワーと音質の両立を考えております。
(もちろんコストも含め・・・笑)
  当初のPCL86から始まり6V6、12A6・・・・50BM8プッシュプルとなりました。
現在はEL34(6CA7)シングルの試作品を使用して頂いております。
今回は8台目の作成になります。
今までのアンプは出戻りましたが、すでに玉の輿に乗っております(笑
  今回のアンプは今までの試作の延長と異なり自分自身にも気合いを入れて作成する
つもりでHPへのアップという暴挙に出ました。

  まず設計です。試作で好評だった「EL34」シングルです。6L6も候補に挙がりました。
また他の球も有ったのですが今後の保守部品の入手を考えると「EL34」が残りました。
  出力段回路は普通の5極管接続です。
UL接続も考えたのですが、出力トランスにSG端子がないので、
3極間接続もしくは5極管接続以外の選択肢は有りませんでした。
  今回は5極管接続を選択します。
  初段は増幅率の大きい6SF5を使用するかもしくは6SL7のSRPPで
増幅するか思案したところ、今回は6SF5、1本での増幅を選択します。
  現在Bonmamaのところで動いている試作アンプは初段6SL7のSRPPです。
変えた理由はもう少しJazzっぽい音を目指してみようと言う考えからです。
何回か使用して実績もありますから(笑


塗装前
 真空管を4本使用するという事だけ決めてまずはシャーシの配置から、始めました。
  配置図を書き、シャーシに貼り付けて穴を開ける・・・単純ですがわずかの狂いが見かけに大きく影響します。今回のシャーシは上面がアルミ、周りが鉄という構成です。いつもアルミだったので大して手間はかかりませんでしたが、鉄になるとそうは行きませんでした。薄いとはいえうまく開かない物です。


塗装後 正面
    
                                   
塗装後 裏


仮組 正面
仮組の状態です。見た目はGOOD?(当社比)。問題は中身ですが・・・・
  今回は正面にボリュームを付けずに裏面に付ける事にしました。あえて裏面にしたのは正面をすっきり見せたかった為ですがうまくまとまっているでしょうか?


仮組 裏
 と・・・ここまでは良かったのですが・・この時点でミスを発見!!
  途中で電源スイッチの穴あけに失敗して大きめのスイッチに変更したまでは良かったのですが、後ろの部分が大きく内部の配線ができなくなりました(涙 そのためスイッチは後ろの薄い物に変更します。トランスが大きく後ろに余裕が無かったのを忘れておりました(爆
  で現在穴をさらに大きくしてスイッチを変更しました。
  これから内部配線の開始です。途中経過はまたアップ致します。


配線
ヒーターと一部配線が終了しました。
 ラグ板を使用し整理したつもりなのですがカップリングコンデンサを今回少し古い物にしましたので、大きくなって多少バランスが悪くなりましたが、こいつは素人作と言うことであきらめましょう。この配置でノイズにさえ悩まされなければと思いながらの配線。
 ちょっと力入れているのですが元々の性格が災いしどこまで続くか・・・・


配線
 一応音が出せる状態になりました。これから修正し配置をきれいにしていきます(あくまでも最終形では有りません・・自爆)
 さらにNFBの調整等鳴らし込んで音を作ろうと思います。
 まずはここでコーヒーブレイクです。


完成
この状態でここでの作業は終了しました。
 現在はエージングも含めて音の調整中。わずかながらノイズがのっていますので少しいじる必要があります。音質的にはまあ目標に近い音になりました。
 後は現地での調整です。最終的に満足して頂けるか??(笑



アンプ
完成しました。初段6SF5終段EL34のシングルです。計算上では8Wくらい出せるはずです。トランスのケースはBonpapa作です。
 後は聞き込みながら調整を行いNFBの量の調整します。今回はプレートに300Vかけバイアスを少し浅めで動かしています。試作品では400Vをかけバイアスを深くしていましたが、音色的にはこちらの方がバランスが良いようです。果たしてこれで満足して頂けるか??・・して頂きましょう(笑 3極管で初段を組み終段は5極管接続動作、こちらの方がバランス良くなるように思います。

* あ〜あ こんなにきれいに写っちゃって(笑


アンプ

 最終といいながら・・・
 球を交換してみました。初段はRCAの6SF5、終段は松下のEL34
 いくつか交換してみましたが音はこれが一番良い様でした。初段はGEの物などを試しました。どれも・・・といいたいのですが。残念ながら音は確かに違いました。
 ここでの説明は難しいのですが、少なくとも一般に言われている価格の差は有ると思います。もちろん高ければ良いという物では有りません。が過去の遺物となっている真空管ですからどうしても数が無いということが価格に反映されている様にも思います。
 試したくても良いと言われているムラード、テレフンケンは簡単に手に入りません。こいつは残念です。

真空管 松下
 これが松下のEL34です。新品とは言いませんがかなり良い状態の物です。価格はって?わかりません(笑 何故って・・・キャンディーズの生色紙との交換です。今の価格はいくら位なのでしょうか???判断は皆さんにお任せ致します(爆


プレーヤー
CDプレーヤーです。ONKYO製 Cー709X

配置の関係で小型でという部分が選択の基準になっています。その中で選んでいただきました・・・急に持ち込まれましたので、こちらは面食らいました。
 それまでアンプを変更してからいろいろとご意見を伺っていました。正直意外ではありましたが、それまでの音に対する不満点を一掃してくれました。プレステが悪いというわけではないのですが、ある程度のレベルを超えてくると全体のバランスを考える必要が有るようです。今回はスピーカーを先に変更しましたので、そのスピーカーに合わせたアンプを目指しました。その結果プレーヤーのバランスが崩れたと思います。


スピーカー
スピーカーです。 BOSE 社製  301v-w direct/reflecting 

 泣く子も黙る・・は言い過ぎか? 少し広がりを持たせた音を聞いてみたいと言うことで小型でそれに答えられる物といえば。BOSEが思い浮かびました。鳴らすのが難しいとは聞いていたのですが・・・つい口にでてしまいました。まさか本当に買うなんて・・・何が来てもウイスキーの瓶に比べると比較にはならないと思うので、何でも良いと言ってしまえ
ばそれまでですが・・・・このBOSEのおかげで苦難の道を(笑

 最終のチューニングです。カップリングコンデンサで変化を楽しんで見ました。4種類ほど試しましたのでレポートしてみます。あくまでも今回のアンプの場合です。ご参考になればと思います。

 1 ERO
    フィルムコンデンサ 
    音はきれいの一言、ただし今回の状態では少し低音側の押し出す感じが無く、響きにかける様に思いました。ソロ楽器には向いているのですが、オーケストラとなると奥行き感が少し足りないかなと思います。
 2 ASC
    フィルムコンデンサ
    オールラウンドタイプ、Jazzもクラシックもヴォーカルもそつなくこなします。全体的にBGMに使うアンプで有れば一押しかも知れません。又曲を選ばない方にもお勧め。
 3 NTK
    オイルコンデンサ
    こちらもどちらかというとそつなくこなすオールラウンドタイプ、強いて言えばクラシックに向いている様に思います。全体的に奥行きもあり繊細さもあり情報量も十分な物があります。
 4 JENSEN
    アルミ箔フィルムコンデンサ
    今回の中では一番情報量も多く細かな音まで拾ってきます。きれいでかつ奥行き感のある音が出ました。響きもクラシックには十分と思います。難点は素子が大きい物ですから、シャーシの中でひときわ目立つ存在になりました。

 どれも甲乙付けがたく聞き比べた上で好みで選択をして頂きました。曲によっては・・・と言う事もありました。今まではここまで聞き比べを行っておりません。今回は十分(?)時間をかけて・・・かなり(?)悩まれたようです。他にも色々と有りますが私の独断と手持ちの都合でこの4種類と致しました。

 この中で今回はJENSENを選択。いったいいつまでクラシックに嵌っているでしょうか??Jazzになったらどうしましょう(笑

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